書籍一覧 新刊
藤田裕賢
『子供の中に生きる つまずきながら乗り越える』
本書には学校現場の子供の一人ひとりを掛け替えのない存在として認識する、真摯な「教師の眼力」が注がれていて、分かりやすくしかも深い思索的な言葉があまた収録されている。例えばサブタイトル「つまずきながら乗り越える」にしても悩める現役の教師たちや親御さんたちの心や精神の糧となり、時代を超えて伝わり共生を創り出す、根源的な人間論につながると私には考えられる。
(鈴木比佐雄・帯文より)
解説 鈴木比佐雄 |
四六判/240頁/上製本 ISBN978-4-86435-613-8 C0095 |
定価:2,200円(税込) |
発売:2024年4月25日
目次
一章 吾が一九五四年
1 吾が一九五四年
2 人間としての教育
3 子供も教師も人間である
4 子供の中に生きる
二章 春秋に富む子らに ―十五の春は泣かせたくない(一九八九年二月記)
1 その時の指導、その場の指導
2 ああ、相関図法
3 揺れ動く親たち
4 十五の春は泣かせたくない
5 人生に悲しみは多いが喜びは少ない
6 捲土重来
7 春秋に富む子らに
8 立つ鳥跡をにごさず ―三月
三章 連載エッセイ みつめる……
1 夢
2 光る星への旅立ち
3 私の姿が子供にどのように映るでしょうか
4 忘れ物から
5 春の畔道で
6 くやしさから奮起
7 天邪鬼
8 家庭での顔、学校での顔
9 言葉 ㈠
10 言葉 ㈡ 信号無視
11 咲く場所を求めて
12 入学したけれど ―進路中途退学―
13 けじめ
四章 個をみつめる (一九八七年十二月記)
1 はじめに
2 学級経営につながる ―個のとらえと集団の関連―
3 教師とは
五章 百花繚乱の季節
1 はじめに
2 不登校Y君 原峠分室へ
3 十二組の卒業生たち
4 陸上クラスマッチ
5 写生大会
6 視野を豊かにする助言を ―生活ノートを中心に―
六章 卯月 ―家庭訪問を控えて―
1 生徒指導 四月
2 家庭訪問で何を話してくるか、何を感じてくるか
七章 霜月
1 はじめに
2 児童相談所より
八章 母親委員会での講演
最近の中学生に思う 昭和六十三年十一月十二日 母親委員会にて
九章 五十年の教育現場
駑馬に鞭打って ―五十年―
―助っ人十二年―
十章 この寺に生まれて
心の詩文
解説 鈴木比佐雄
跋文 和田攻
あとがき